ディープインパクト産駒は最強?産駒の特徴を5つ紹介

競馬 血統

ディープインパクトとは、日本近代競馬の結晶といえるほどの名馬です。

デビューから引退まで主戦騎手を務めた武豊騎手に、

「飛ぶように走る」

と言わせるほどにしなやかな走りで、幾多の勝利をつかみ、多くの競馬ファンを夢中にしました。

引退後も種牡馬として大活躍し、現在も数多くの産駒が競馬界を盛り上げています。

ところで、競走馬は両親の特徴を継ぎやすい生き物といわれています。

ディープインパクト産駒の特徴をまとめました。

《この記事で分かること》

  • 知名度の高いディープインパクト産駒が分かります。
  • ディープインパクト産駒の長所が分かります。
  • ディープインパクト産駒の短所が分かります。

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【14戦12勝】最強の名馬ディープインパクト

引退後のディープインパクト
もしかしたら、ディープインパクトは歴代最強馬かもしれません。

デビューから全く負け知らずで三冠馬を成し遂げます。3歳のときに挑んだ有馬記念こそ敗れはしたものの、古馬になってからも勝ち星を手にします。

どんな舞台でも、どんな距離でも結果を残すディープインパクトの追い込み競馬に多くの人の心がつかまされました。

古馬になって挑んだ凱旋門賞では、3着入選、さらにはフランスでは違法とされていた薬物反応がでて失格になり、それまでの名誉が傷ついた時期もありました。

しかし、帰国後に挑んだジャパンカップ、そして引退レースの有馬記念ではいつもの走りを見せ、ディープインパクト自身が汚名返上したのです。

通算成績14戦12勝。主な勝ち鞍は

  • クラシック三冠
  • 天皇賞(春)
  • 宝塚記念
  • ジャパンカップ
  • 有馬記念

ちなみに、ディープインパクトが3歳のときに挑んだ有馬記念で勝ったハーツクライは、ディープインパクトに先着したことが高く評価され、種牡馬入りしました。

代表的なディープインパクト産駒

産駒数の多いディープインパクト産駒のなかでも知名度の高い馬を紹介します。

(2021年11月時点の情報です。)

  • コントレイル


ディープインパクト産駒唯一の三冠馬で、史上3頭目の無敗の三冠馬です。

  • ジェンティルドンナ


ディープインパクト産駒でもっともG1タイトルを手にしている牝馬です。

  • グランアレグリア


短距離~マイルで無類の強さを発揮した牝馬です。最終的に6つのG1を手にしました。

  • キズナ

主戦の武豊騎手はキズナでディープインパクト以来のダービー制覇を果たしました。

  • サトノダイヤモンド

デビューから完成度の高い馬で、クラシックレースを盛り上げました。

ディープインパクト産駒の2021年の成績

2021年のG1を手にしたディープインパクト産駒を一部紹介します。

  • レイパパレ


クラシックこそ無縁でしたが、古馬の初戦に挑んだ大阪杯にて、コントレイルやグランアレグリア相手に勝利しました。

  • ワールドプレミア


天皇賞(春)を制しました。菊花賞も制した生粋のステイヤーです。

  • シャフリヤール


皐月賞馬エフフォーリアとの競り合いをハナ差で抑えてダービータイトルをつかみました。

  • ダノンキングリー


安田記念の勝ち馬です。一時のスランプを乗り越え、強敵グランアレグリアを捕らえて自身初のG1タイトルを手にしました。

  • アカイトリノムスメ


母は三冠牝馬のアパパネです。三冠馬の両親の期待にこたえ、最後の一冠、秋華賞を手にしました。

ディープインパクト産駒の5つの特徴

馬の親子

競走馬は両親の特徴を継ぎやすい生き物といわれています。ディープインパクト産駒も例外ではありません。

産駒数の多いディープインパクト産駒の特徴を知れば、予想にも活かせるでしょう。

加速力に優れている

なんといっても、瞬時にトップスピードに乗ることができる加速力に長けている産駒が多いです。

例えば、短距離馬であればグランアレグリアが上がり3Fを32秒台で走っています。

そのグランアレグリアに先着したダノンキングリーも加速力に優れた馬で、2021年の安田記念では、上りタイム33秒1でグランアレグリアを捕らえています。

加速力に優れているのは短距離馬やマイラーだけではありません。

手にしたG1タイトルはいずれも芝の3000m以上であるフィエールマンはステイヤーですが、2020年の天皇賞(秋)において、上がり最速32秒7の末脚で2着に入選しました。

初G1タイトルを手にした菊花賞においても、メンバー最速の上がり3F33秒9の末脚でクラシックタイトルを手にしています。

このように、産駒は加速力と瞬発性に長けた馬が数多くいます。

逃げ馬よりも、差しや追い込み馬が多い

現役時代のディープインパクトが追い込み競馬で多くの観客を魅了しましたが、産駒もディープインパクトのような末脚に長けた馬が多いです。

追い込み馬で有名な産駒は2014年の桜花賞馬を制したハープスターでしょう。

最後の直線を最後方で通過したハープスターは絶望的な距離から上がり3F最速32秒9の豪脚ともいえる脚でレッドリヴェールを捕らえ、みごと優勝しました。

有名な産駒の多くは差しや追い込み馬が多いですね。

逆に、逃げ馬の有名なディープインパクト産駒は希少です。エイシンヒカリくらいでしょうか。

若くして完成度の高い馬が多い

ディープインパクト産駒がほかの産駒以上に圧倒しているのが、若い時点での完成度の高さです。

例えば、2歳時のコントレイルはホープフルステークスのパドックにおいて、父ディープインパクトを彷彿させるようなすばらしい馬体でパドック解説者を魅了しました。

馬体だけでなく、レースも勝っています。ディープインパクト産駒はクラシックタイトルをすべて手にしているように、若い時期の好走率が非常に高いです。

芝の中~長距離が得意

ディープインパクト産駒が得意とする舞台は父と同じく芝、それも、芝の中距離から長距離です。

グランアレグリアのように、短距離で結果を残す馬もいますが、産駒の絶対数を見る限り、中距離より長い距離の方が合っているでしょう。

ちなみに、ダートを走る産駒も中にはいますが、ダート重賞を手にした産駒は数えるほどしかいません。

ダートよりも芝のほうが相性がいいのは明白です。

長く脚が使える競馬場が得意

ディープインパクト産駒は差しや追い込みを得意とする馬が多く、直線の長い競馬場で能力を発揮します。

現在は改修工事のためレースは行われてませんが、かつての京都競馬場は

「ディープ産駒の庭」

といわれるほど、ディープインパクト産駒が好走していました。

京都競馬場は、最後の直線の勾配がほとんどないのでスピードを維持しやすいからです。

東京や阪神、新潟も直線の長い競馬場なので、トップスピードを維持しやすいですね。

逆に、札幌、福島など、いわゆる「小回り競馬場」では、直線で追い込みを開始すると最高速度に到達する前に前の馬がゴールするので結果を残しづらいです。

ディープインパクト産駒を切る方法

NG画像

優れたスピードと完成度の高さから、多くの舞台でディープインパクト産駒は結果を残しています。

しかし、ディープインパクト産駒も完璧ではありません。

ディープインパクト産駒の苦手な部分を紹介します。

6歳以上のディープインパクト産駒

一般的にサラブレッドは4歳の秋が成長のピークといわれていて、それ以降は徐々にパフォーマンスを落としやすいです。

ディープインパクト産駒は、若くして多くの舞台で結果を残す反面、年を重ねると極端に好走率を落とす傾向があります。

不振傾向になるのは6歳になってからです。

6歳以上になると、パフォーマンスを大きく落とし、重賞タイトルを手にするディープインパクト産駒は一気に減ります。

7歳以上になるといよいよどの馬が重賞を手にしたのか分からなくなります。2021年の京都大賞典におけるマカヒキくらいしか思いつきません。

年齢を重ねたディープインパクト産駒はできるだけ馬券から排除したいです。

力のいる馬場

ディープインパクト産駒はスピードタイプの馬が多いので、スピードが出づらく、力の求められる馬場はあまり得意ではありません。

力のいる馬場とは、芝なら稍重以下の馬場で、ダートの場合はぱさぱさに乾いた良馬場や、雨で泥のようになった不良馬場を指します。

芝の場合は同じ良馬場でも開催時期によってスピードが出にくくなる場合もあります。

もちろん、開幕週に近い時期の方が芝の状況はよいのでスピードが出ます。

芝の状況を見極めるポイントは、間近に開催されたレースの上がりやタイムを見ることです。

開催後期でもタイムや上がりが速ければスピードが出やすいです。

近走と照らし合わせながら、現在の馬場がスピードが求められるのか、見極めたいですね。

まとめ


現役時代も、そして種牡馬としても、競馬界に多大な影響をもたらしたディープインパクト。

現在も数多くの産駒がターフで走っています。

父であるディープインパクトはどんな舞台でも結果を残していましたが、産駒は父のようなオールラウンダーではなく、少なからず苦手な部分もありますね。

それでも、数多くのG1タイトルを手にしているように、ディープインパクトの長所は仔にもしっかり受け継がれています。

ディープインパクト産駒の強みと苦手とする部分を理解することで、今後の馬券収支に活かせることができるでしょう。